藤沢―赤坂の往復は問題なし

赤坂までの道のりであるが、横浜新道から第三京浜を経由し、目黒通りで都心に向かうといういつも使っているルートを走行した。日曜の朝ゆえ、まったく渋滞なく約1時間で到着した。

横浜新道と目黒通りは流れに任せて、第三京浜はクルーズコントロールを80km/hに設定して走行した。目黒通りではBEVらしい軽快な発進加速で、容易にタクシーを置き去りにすることができるくらいだった。

赤坂の寺に到着した時点で走行距離51km、バッテリー残量60%、走行可能距離90kmと表示された。電費は8km/kWhという優秀な値である。片道で40%の消費なので、十分無充電で帰宅できそうな数字である。

実際そのまま帰宅したが(帰路は銀座から首都高速に乗って横浜新道を経由するルート)自宅に到着したときのバッテリー残量は17%、走行可能距離29kmと、余裕を持って東京往復が達成できた。エアコンが不要な時期であればもっと余裕のある結果となっただろう。

複数台の「充電待ち」は苦痛

翌月曜日は横浜の日産本社まで返却に行かなければならないので、充電のため再び藤沢市役所に向かった。するとなんと1台が充電中なだけでなく、さらに2台充電待ちのBEVがいたのである!

30分+30分+30分で、順番が回ってくるまで1時間半もかかってしまう。大船のホームセンターに急速充電器があることを思い出し、行ってみることにした。

写真提供=筆者
充電待ちを回避し、ホームセンターに移動して充電する

こちらは幸いすぐに充電可能で、買い物をしている間に充電完了できた。ただし、ここにある急速充電器は出力が20kWと、藤沢市役所の半分以下だ。理論的にも最大で10kWhしか充電できない。

結局ここで充電できたのは8.7kWhで、バッテリー残量は55%、走行可能距離は84kmまでの回復にとどまった。