ユーズド・イン・ジャパンで期待される「コメ兵ホールディングス」

ちなみに、このヒューレット・パッカードの面白いところは、「メード・イン・ジャパン」でなく「メード・イン・トーキョー」と書いてあるところです。「トーキョー」というあたりに、「東京」がいかに高い評価を得ているかを私は実感したのです。

なお、最近では「ユーズド・イン・ジャパン」も価値が上がってきています。日本で使われたものは品質がよく安心できるという評価が定着しているからです。

例えば今、アフリカで日本車がよく売れています。コートジボワールでは、国民の多くが知っている日本語があると聞きました。何かと言えば「ETCが装着されていません」という言葉なのだそうです。

日本から輸出された車のエンジンをかけると真っ先にこの言葉が流れてくるので、覚えてしまったようです。「注意して運転しろよ」という意味だと思われているのだとか。

さて、ユーズド・イン・ジャパンというと、私はこれからこの会社がまた一段と成長するのではないかと思っています。

コメ兵ホールディングス(2780)
<会社プロフィール>
【特色】中古ブランド品首位、名古屋本拠
【増額】買い取りは前期からの特化店の積極出店奏功、既存店も順調で第1四半期に過去最高更新
【M&A】中国・上海は11月4号店開業、コロナ禍後に備え

※『会社四季報』2022年4集秋号より

インバウンド再開とインフレが追い風になる

ご存じ、中古ブランド品首位の会社です。2014年新春号の四季報で「訪日旅行客への免税店が好調」というコメントが出始め、そこからいわゆる「インバウンド相場」という流れで株価は上昇していきました。

写真=iStock.com/Neyya
※写真はイメージです

今回はインバウンドの再開に加えて、インフレも追い風になると考えています。これからさらにインフレが加速すると仮定した場合、物価も今以上に上昇しますので、家に眠っているお宝がどんどん表に出てくるのではないかと予想されます。都市鉱山どころか都市の金山みたいに、価値あるものがたくさん出てくるのではないでしょうか。