「否定しない」。それだけでいい

これはあくまで一例ですが、「否定しない」ことで心理的安全性を確保できたら、とてもいい人間関係がつくれるとわかるかと思います。世間的には、「ポジティブ思考」「褒めること」の重要性が叫ばれていますが、そんなに難しく考える必要はありません。

林健太郎『否定しない習慣』(フォレスト出版)

「否定しない」。それだけでいいのです。

ここまでは、あなたが「否定」をやめることの効用をお伝えしましたが、大事なのは「お互いが否定しないコミュニケーションを行うことで、その効果はさらに大きいものになる」ということを理解することです。

心理的安全性は、ひとりではつくれません。お互いが否定しない関係をつくることで、否定や拒絶のない環境がつくられていきます。それが「心理的安全性が確保された状態」なのです。

そのためにできることは、一人ひとりが、まず「否定するコミュニケーション」をやめること。否定しない習慣を身につけることです。

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