正月から「100枚書かされる」子供の苦痛

本当に好き、あるいは目的意識のある人の出す結果とは、比較にならない。つまりは、「書き初め練習100枚」は、現代において改めるべき「冬休みの宿題」の一つである。多様性が認められる今の時代、ここにこれほどいらぬ負荷をかける妥当性はない。

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繰り返すが、100枚練習すること自体が悪いわけではない。書くことへのモチベーションが高い子供、高みを目指す子供にとっては意味がある。その子供は「100枚書かされる」のではなく、「100枚以上書く」のである。

松尾英明『不親切教師のススメ』(さくら舎)

問題は、書かされる子供たちである。家の環境的に、到底それをやれるような状態にない子供もいる。家に書き初め用紙を広げて、集中して何時間も書き続ける、というのは、けっこう手間のかかる作業である。

そもそも、冬「休み」にわざわざ「宿題」を出してあげようというお節介な親切心からしてそろそろ見直すべきである。正月というのは、本来家族のみんなが休む時である。そのためにお節料理だってある。

ただでさえ短い冬休みなのだから、宿題から解放してあげてもよいのではないか。やがて受験生になればこの時期も勉強するしか選択肢がないのだし、休める時には休ませてあげればいい。そして当の受験生にとっては、学校の宿題による親切なぞ「邪魔」にしかならない。目の前の試験など、やるべきことに集中すべき時である。

せっかく「師走」の忙しい時期を駆け抜けたのだから、新年ぐらい、ゆったりと構えて迎えたいところである。

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