冬休み恒例の学校の宿題といえば「書き初め」だ。何枚も練習した上で、学校に提出したものが校内で掲示され、優秀作は表彰されることが多い。現役小学校教員の松尾英明さんは「書き初めはそれぞれが新年の抱負などを書けばいいのに、学校が課題の文字を決めるのはおかしい。また、仕上げた作品を全員分並べて掲示し、評価することに強い違和感を覚える」という――。
正月の「書き初め」宿題はほんとうに必要なのか
小学校では冬休みの宿題の定番として「書き初め練習」がある。たいていの場合、「必要量」が指定されて、20~30枚以上、多いと50~100枚という場合もある。学校の狙いは、「書き初めで字を上手に書けるようになって、いい一年のスタートにしてほしい」なのだろう。
だが、あくまで書き初めの「練習」であるにもかかわらず、一番よくできたものを「清書」として選んで担任教員に提出し、それが「校内掲示用」「コンクール提出用」などに使われる。これがどうも筆者には納得がいかない。そんな考えを共有する現役教員も増えている。
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