勉強嫌い克服のためのコツ3
1.子どもの「興味」に付き合う
「勉強しなさい」と言われると子どもは反発します。これは、命令されるとむしろやりたくなくなるという自然な心の反応です。
そこで、とっかかりとしては勉強そのものではなく、子どもが夢中になっているものに、「一緒に遊びたいから教えて」などと興味を示し、子どもに説明をお願いしてみます。
また、「好きなことノート」をつくり、どんなところが面白くて楽しいのか、あるいは疑問や妄想などを自由に書き出してもらうのも有効です。
子ども自身がアウトプットすることで何がどれだけ好きなのかを深掘りでき、「もっと知りたい」という探究心が芽生えてきます。そこで「いろいろ知るのって楽しいね」と共感を示してあげることで「勉強って楽しい」という気持ちが育っていくのです。
2.毎日の「勉強時間」は子どもが決める
気分良く好きなことを楽しめると、気持ちが落ち着いて勉強にも取り組めるようになります。
その際、いつ勉強するかは子ども自身に決めさせるようにすると、子どもは親から信頼されていると感じ、自分から取り組もうとする主体性が育まれます。
3.勉強するときは子どものそばにいる
子どもが勉強するときは家事の手を休め、テレビやスマホを見ながらではなく、子どものそばで、その姿を見守るようにします。親がまだ勉強を見られる年齢なら、つまずいているところや苦手分野を洗い出し、克服させてあげると、その都度子どもは自信をつけられます。
小学校高学年から中学、高校になると難しい内容が増えてくるため、親が勉強を見ることは難しくなりますが、その場合には、AIが学習のつまずきの原因を見つけてくれるデジタル教材を活用するなど、子どもがわからないところまで戻ってから進められる勉強法を選んであげるとよいでしょう。
AIが学習のつまずきの原因を見つけてくれるデジタル教材
次のようなデジタル教材は、学習のつまずきの根本原因をAIが特定し、その原因を解決するために必要な課題をAIが選んでくれるという仕組みです。
すらら
小学校1年生から高校3年生まで5教科対応(理科・社会の対象範囲は小学3年生〜中学3年生。英語の対象範囲は中学1年生〜高校3年生まで)。授業と問題演習があり、目標を達成するごとにポイントがもらえる仕組みが子どもたちのやる気を刺激。ゲーム感覚で楽しく学べます。
atama+(アタマプラス)
小学校4年生〜高校既卒生が対象。個人での契約はできませんが、全国の塾で導入されているので、アタマプラスのホームページからチェックを。
Qubena(キュビナ)
小学1年生~中学3年生が対象。自治体・小中学校で広く導入されており、現在個人での契約はできませんが、主要5教科の問題集のような位置付けで、学校の授業や宿題にも活用されています。
その他、タブレット教材では、進研ゼミ(チャレンジタッチ)やスマイルゼミも人気です。スマイルゼミでも先取り・さかのぼり学習ができる「コアトレ」が始まるなど、学年の枠にとらわれず、わかる子はどんどん進み、わからない子はつまずいたところまで戻れます。こうして一人ひとりにあった教材で学べば、学力を効率的に伸ばすことができます。