「総合型」はやりたいことを応援してくれる環境を重視

もちろん「一般選抜」のような試験が得意な子であれば、親世代同様、学力さえ上げられれば何の問題もありません。

でも、試験は苦手だけれど、部活動や生徒会、あるいは地元の課題解決など、課外活動ならがんばれるというタイプの子は、「学校推薦型」や「総合型」で進路を考えればいいわけです。

学校推薦型・総合型で進路を考える場合、高校選びのポイントは次の2つです。

2022年4月から、高校では新しい学習指導要領が本格的に実施され、「探究」という授業が始まっています。「探究」とはまさに、興味のある学びに打ち込み、掘り下げることです。そのためには、生徒の興味のタネを潰さずに、サポートしてくれる環境が必要です。

最近では高校が大学や企業と連携をしたり、先生同士が横のネットワークでつながって互いの知識やアイデアを共有したりする動きが徐々に出始めていますが、その熱量はまだ学校によって大きな差があります。

加藤紀子『ちょっと気になる子育ての困りごと解決ブック!』(大和書房)
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学校が生徒のやりたいことを応援してくれる環境かどうかは、その後の進路を左右するといえるでしょう。

無理をして偏差値の高い学校に入っても、周囲に自分より優秀な人が多いと、どんなに努力しても調査書の評定平均が上げにくいというリスクがあります。

学校の勉強に苦労していると、好きなことに打ち込むエネルギーや時間が大きく削られてしまいます。

学校推薦型・総合型での進学を考える場合には、学校の成績があまり苦労なくとれる環境かどうかも事前に調べておくといいでしょう。

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