親世代と変わった大学受験

わが子が勉強しないとお悩みの親御さんに、もう一つ、知っておいていただきたいのが大学受験の変化です。

親世代の頃は、入試といえば一発勝負。ところが今は、学校側が早期に学生を確保する目的で、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜(旧AO)」という形態で入学する学生が、4年制の大学では半数以上、短大では8割以上にものぼります。

親世代になじみがある試験一発勝負の入試は「一般選抜」と呼ばれていますが、このような大学による“青田買い”の影響で、かつてに比べて定員が少なくなっています。

さらに私立大学では、入学定員を上回る学生を入学させると国からの補助金がカットされる仕組みがあるため、定員を超過する合格者を出すことに慎重にならざるをえません。そのため、今は少子化にもかかわらず、「一般選抜」は“狭き門”となっているのです。

親としては、大学入試のこうした変化をおさえておく必要がありますが、一方で、子どもにとっては自分のタイプに合った入口を選べる時代になったといえそうです。

どの入試方法を選ぶかで過ごし方は変わる

大学入試がこのように変化していると、子どもの高校での過ごし方も変わってきます。「一般選抜」は学力勝負。入試当日、1点でも多くもぎ取るために、参考書を読み、問題集を解き、過去問を研究するといった準備が必要ですが、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」では次のようなことが求められます。

学校推薦型選抜
●公募制と指定校制がある
●小論文や適性検査、面接、基礎学力試験、調査書などの書類審査を組み合わせて選考される。課外活動の詳細や資格検定の成績を求められることもあるなど、学校によってさまざま
●出身高校の校長からの推薦状が必要
●調査書の成績が5段階評価で3.5以上といった出願条件が設定される場合もある
総合型選抜
●志望理由書や自己推薦書といった提出書類のほか、面接や論文、プレゼンテーション、グループディスカッションなど、大学によって課題はさまざまだが、学びに対する意欲や大学・学部への適性を重点的に見られる
●調査書の成績は過度に重視されることはない(ただし最近は、学生の学力不足への懸念から、調査書の成績を積極的に活用する動きも)

このように、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」では、高校での成績、高校時代にどんな活動を行ってきたか、大学でどんなことを学びたいかといった点をトータルで評価されることになります。

となると、入試に出る科目を重点的に勉強するという旧来のスタイルよりも、自分が好きなこと、興味のあることに打ち込むという過ごし方が、そのまま進路に直結していくことになります。