4.真にデキる人はデスクで見かけない

タイトルを見て誤解をする人がいるかもしれませんが、自分のデスクで仕事をすることが悪いという意味ではありません。事務職の方やエンジニアなど、職種によってはデスクで仕事をする方が適切である場合も多いでしょう。

ここで大切なのは、デスクか否かの話ではなく、価値源泉(価値が生まれる場所)の近くで仕事をする、ということです。そして価値源泉は状況や人によって異なります。

たとえば、営業やコンサルタントであれば、デスクにいる時よりも顧客先にいる時に価値が生まれることが多いのではないでしょうか。だとすれば、オフィスにいる時間を抑えて、できるだけ顧客と共に過ごす時間を長くすると、より多くの価値が生まれるということになります。

図表作成=筆者

経理部や情報システム部のような社内の管理部門に属する人であっても、価値源泉の場所はデスクではありません。経理部であれば対象の数字が生まれる現場であり、情報システム部であれば情報を必要とする人がいる場所、ということになります。

真にデキる人はそれらを理解しているので、価値源泉のそばにフットワーク軽く赴き、よく現場を観察したり、よく人の話を聞こうと努めます。またその状態から逆算して、障壁となるようなインフラやルール上の制約があれば、取り除いていこうと動きます。

派手に勝ち上がるよりも、負けずに生き残る

以上、私が日系・外資・起業のキャリアを通じて見てきた「仕事が速くてクオリティーも高い人」が隠れてやっている4つのことですが、もしかしたら、もっとガツガツしたやり方を想像していた人もいるかもしれませんね。

ただ、実際ビジネスシーンで消えずに活躍し続けている人は、派手に勝ち上がるよりも、負けずに生き残るための努力をし続けている人が多いことも申し添えておきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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