女性を支える「社外メンター」と「シゴトモ」

社内になかなか相談相手がいなかった時代、取材先などで知り合った社外の女性たちにアドバイスを求めた。そういう人を私は「社外メンター」と呼び、AERAでも女性に必要なのは社外メンター的存在であるという特集も組んだ。

さらに子育てとの両立で悩んだり、日々の仕事で心が折れそうになったりしたときに気持ちを共有してきたのは、ママ友や同時期に同じようなポジションで働いている社外の女性管理職だった。こうした存在を「シゴトモ」と呼び、彼女たちと悩みや、時には仕事のやりがいなどを本音で話すことで、ここまで働き続けてこられた。

浜田敬子『男性中心企業の終焉』(文春新書)

女性が働き続けるには、この社外メンターとシゴトモを持つことがとても大事だ。この2つの存在は単に悩みを聞いてくれるだけではない。話しているうちに企画のアイデアに結びついたり、取材先などを紹介してもらったりしたこともある。

ビジネスインサイダージャパンの立ち上げ期に統括編集長を務めることになったのも、もともと友人だった女性経営者が私に声をかけてくれたからだし、採用で困っている時にはシゴトモたちから「こんな優秀な人が転職を考えている」と教えてもらったこともあれば、クライアントとなる営業先を紹介してもらったこともある。

「男性の強み」が弊害になっているのではないか

社内ネットワークという資産がなかったからこそ、外にネットワークを求めるしかなかった訳だが、それは私の視野を広げ、さらに新たな人との繋がりにもなった。

男性は社内に強いネットワークを持ち、これまではそれが強みになっていたが、むしろ今それが弊害になっているのではないか。同じような発想、同じような仕事をしてきた仲間とばかり付き合っていると、発想は内向きになってしまう。

自信がないことが今の時代のリーダーにむしろポジティブな影響を与えるのと同様に、女性たちが自分たちの「弱み」だと思っていたことが、むしろ強みになる時代になっている。

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