キウイフルーツ…フルーツも皮に甘さと栄養あり

一方、果物も皮ごと楽しむ習慣をつけてほしいと思います。

代表はリンゴ。そのままかじってもいいのですが、薄く輪切りにする“スターカット”なら皮が気にならず、種の際まで余さず食べられます。丸いクッキー型などで中心をくり抜けばドーナツ形になり、見た目もかわいいですよ。

意外かもしれませんが、キウイフルーツも皮ごと食べられます。柔毛という表面のケバケバを手でこすってよく落としてから、そのままガブリと頬張るとみずみずしい甘さが口いっぱいに広がります。この皮には水溶性の食物繊維がたっぷり。善玉菌を増やす短鎖脂肪酸を腸内で産出し、腸活とともに肥満予防にも役立ちます。

写真=iStock.com/Imo
※写真はイメージです

キウイフルーツと同様、モモも表面の柔毛を落とせば皮ごと頬張れますし、皮ごと丸々食べられるバナナもありますので興味があればぜひ試してください。

もっとも、何でも皮ごと食べればいいというわけではありません。前提になるのはおいしいこと。例えば、タマネギの皮はどんなに煮ても口に残ってしまいます。ザクロのように皮に毒性を持つものもあり、硬い皮は食べてもおいしくありません。口当たりが悪いと感じるなど抵抗感があればおいしく食べられないので、無理に試す必要はありません。試してみたいと思うものだけ食べてみてください。

皮つき調理で、さらに嬉しいのは、下ごしらえの手間が省けて時短になること。カレーならニンジンやジャガイモは水洗いして切るだけなので楽チンです。しかも、生ゴミを減らすことができ、ひいてはフードロス解決の一助にもなります。日本の食品廃棄量は世界的にも多く、1人当たりお茶わん1杯分の食べ物を毎日、捨てていることになるそうです。

野菜や果物を皮ごと食べながら、お子さんと一緒にフードロスや環境の問題を考えてみる。そんなきっかけにしてみてはどうでしょう。

(構成=上島寿子)
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