「行きつけではない店に週2~3回」で前頭葉活性化

前頭葉というのは、ルーティンでないことに反応する。

行きつけの店をやめて、行ったことのない店に行くことを週に2~3回はチャレンジする。帰り道を変えるだけでも、いろいろな風景が見えてくるだろう。料理するのであれば、使ったことのない食材にチャレンジしてみる。読んだことのない著者の本を読むのもいいだろう(ただ、難しい本を読んでも、思いのほか前頭葉は使われず側頭葉だけが活性化、また数独・ナンプレをやっても頭頂葉しか活性化しない、といった報告もある)。

とにかくルーティンを避けるのだ。

結果が読めないものも前頭葉を刺激する。だから投資や恋愛やギャンブルなどもいいのだが、身の破滅につながらない程度にしたい。そして、もう一つは「失敗を恐れず、何事も実験なのだ」という心持ちを忘れないことだ。

初めて入った店のラーメンがまずくても「実験が失敗だった。次の実験を組もう」と思うことだ。そうすれば人の知らない知識が持てるし、定年後も生活に飽きることがなくなる。

写真=iStock.com/MonthiraYodtiwong
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ほかの人が前頭葉を使っていないのだから、自分が使うことで、かなり高齢になっても賢い人でいられる。そう思って、あれこれと「実験」を重ねてほしい。

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