パートナー探しは「互恵関係」
そもそも、なぜ他人と関わろうとするのか。それは、何か対価を得ることを期待するからだろう。
コーヒーを飲むために店員にお金を払うのは、その払っている金額以上の価値がコーヒーにあると思うからだ(これが市場取引で、資本主義の背後にある基本的な考え方だ)。もし市場取引がプラスサムのゲームでなかったら、売り手か買い手のどちらかが交換に同意しないだろう。
この基本原則は友情にも当てはまる。仲間同士で楽しくおしゃべりできるのは、みんながそれぞれに利益を得ているからだ──そうでなければ仲間から離れるだろう。この関係も「ウィンウィン」だ。
パートナー探しが正直かつ倫理的に行なわれる場合も、同じことになる。相互利益は「期待(expectation)」に値するもので、「例外(exception)」ではない。なぜなら、ひとびとは利益にならない関係を避けるから。恋愛の大半が「ウィンウィン」の経験と関係を生み出すプラスサムのゲームでなかったら、男性も女性もそもそもこのゲームに参加しなかっただろう。
ただ「女性を理解する」だけ
モテるための努力を、勝利を目指して女性と戦うことだと考えてはいけない。女性は君の敵ではない。パートナーとの出会いは、君と同じものを求めている女性を見つけることだと心得よう──そうすればふたりとも欲しいものを手に入れることができる。
重要なのは、男性と女性の双方がこの視点からアプローチすることによって、ふたりともが勝者になれることだ。これが、誰にとっても望ましい選択肢であることは間違いない。
詳しくは『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』にあたっていただくとして、これら5つの原則は、あなたが意思決定し行動するための指針になることをまずは知ってほしい。