人生のすべてが「特殊作戦」
プーチンは嘘のロジックで、ウクライナへの侵攻を「ウクライナ側の侵略者」に対する「特殊作戦」と呼んでいる。つまり、平和を愛するロシアが「ウクライナの軍事政権」からクリミアを取り上げ、ウクライナ東部で戦争を起こし、今度は国全体を攻撃しているというわけだ。
1939年にスターリンがフィンランドに対して行ったことと、ほとんど同じである。
プーチンにとっては、その人生のすべてが特殊作戦なのだ。プーチンはKGBという暗黒の団体から、「庶民」に対する侮蔑感情(庶民こそが常にソビエト国家の悪魔的象徴を動かしてきた、という見下し)を受け継いだのみならず、あらゆる秘密警察の基本原則である、決して正直に話してはならないという教えも受け継いだ。
すべては秘密にされていなければならない。私生活も、家族も、習慣も。
ついに一線を越えた…
だが、この戦争でプーチンは一線を越えてしまった。仮面は剥がれ落ちた。
プーチンは侵略者だ。ヨーロッパは犠牲になり、破壊に苦しむことになる。この戦争に火をつけたのは、絶対的な権力に溺れ、世界地図を塗り替えようと決意した一人の男だ。「特殊作戦」の開始を告げた日のプーチンの演説を聞くと、ウクライナの話よりもアメリカとNATOの話をしている。
NATOに対してプーチンが最近突きつけた「最後通牒」を思い出してみるとよい。プーチンの狙いはウクライナではなく、西側の文明だ。KGBの黒いミルクとともにプーチンは、西側の文明に対する憎しみも吸収したのだ。
誰が悪いのか?
私たちロシア人だ。プーチン政権が倒れるまで、私たちはこの責任を負わなければならない。プーチン政権が崩壊する日は来る。自由なウクライナへの侵攻は終わりの始まりである。
自由と民主主義こそがプーチンの敵
プーチン主義は没落が運命づけられている。なぜなら、自由の敵であり、民主主義の敵だからだ。
人類はようやくそれを理解した。プーチンが自由で民主的な国を侵略したのは、その国が自由で民主的であるがゆえだ。
自由と民主主義の世界は、プーチンの暗く不愉快な小屋よりも大きいので、プーチンはもう終わりだ。新しい中世、腐敗、人間の自由の軽視に執心しており、過去そのものなので、プーチンはもう終わりなのだ。
そして、この怪物が絶対に過去のものとなるように、私たちは全力を尽くさねばならない。