これは私の推測でしかないが、宮内庁長官は歴代、警察出身者が多い。この宮内庁と関係がある人物とは、警察関係者ではないか。だが、彼らをしても、小室圭さんの母親と元婚約者の金銭トラブルというごく私的な問題は把握できなかったのだろう。
小室圭さんは、婚約内定会見で、記者から、「ご自身の性格についてどう思うか」と聞かれ、こう答えている。
「性格でございますが、ひと言で申しますと、単純ということになると思います。どちらかと言えば、鈍いほうかもしれません」
江森氏は「不思議とその言葉が耳に残った」と書いている。
謙遜していっていたのかと思ったが、今振り返って、その後の彼の生き方を見ていると、どうやら、正確に自分の性格を見抜き、正直に答えていたように思える。
金銭トラブル報道後、面会に身構えていると…
“世間”も2人の婚約を寿ぎ、順調かに見えた。2018年には結婚すると記者たちも思っていた。だが、17年の末に、週刊女性が小室さんの母親と元婚約者との金銭トラブルを報じると、「風向きは瞬く間に変わった」(同)
年が明けると、週刊文春や週刊新潮も報じ始めた。その直後に、江森氏は秋篠宮と会っている。秋篠宮はどんな表情で現れるのかと思っていたが、普段と変わらない穏やかな表情で現れ、拍子抜けしたという。
しかし、金銭トラブルについては、問いかけても何も答えなかった。
後で分かるのだが、そのときすでに秋篠宮は、「結婚を延期する」という決断を下していたそうだ。
2018年2月6日、宮内庁が延期を発表した。同じ月に、江森氏は秋篠宮を訪ね、結婚延期はいつ決めたのかを聞いている。
秋篠宮は、1月初旬には決めていたらしい。延期は眞子さんのほうから提案されたものだった。“男性”からは説明したいという申し出があったが、秋篠宮は、娘から聞くから結構だと断ったという。
それでも江森氏に対して秋篠宮は、「二人はそれでも結婚しますよ」といったというのだ。
「今回の発表は結婚の再検討ではなく、結婚準備に時間が必要なため、延期を決めただけだという。だから、本人たちの結婚の意志は変わらない。二〇二〇年に二人は結婚すると彼は平然と言った」(同)
小室母子に何度要求しても…秋篠宮さまが見せた静かな怒り
元々秋篠宮は、結婚の発表は17年秋を考えていた。それまでに新居のこととか将来の生活設計についてある程度決めておく予定だったが、それが、NHKのスクープにより準備作業がストップしてしまったため、再来年にしたというのである。
だが、秋篠宮はつぶやくようにこうもいったという。
「先のことは、誰にも分かりませんからね」