だが秋篠宮はにこやかで、婚約内定を喜んでいると感じたそうだ。今回の結婚に反対されたことはないかという問いには、「反対する理由はありません」ときっぱり答えた。
そして憲法二十四条を持ち出したというのである。「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」と書かれてある。自分は立場上、憲法を守らなくてはいけない。したがって、2人が結婚したいという以上、ダメだとはいえないというのである。
「憲法に書いてあるから」は心からの祝福なのだろうか
その後の誕生日会見でも、秋篠宮は憲法を持ち出して「反対はできない」というのだが、私には以前から違和感があった。
戦後といわれていた時代なら、息子や娘が結婚したいというのを、親が反対すると、「お父さんは古い。憲法にだって書いてあるじゃないか」と反撃をされ、親が渋々承諾するということはよくあった。
だが今では、娘の結婚相手を父親が、「憲法にはそう書いてあるが、あの男はカネにだらしなくていけない。結婚を考え直したほうがいい」というのではないか。それでも親の意見などどこ吹く風で結婚してしまうケースはよくあるが。
私は憲法を遵守する。ゆえに、2人が結婚したいのなら反対はできませんというのは、心からの祝福ではなく、親としての責任を“放棄”してしまっていることにならないのだろうかと、以前から疑問に思っていた。
相手の男性がパラリーガルで年収が300万円ほどではないかと、懸念する記事もあるが、江森氏が定職について確認しようとすると、「今のお仕事が定職ですよ」「パラリーガルのままでもよいですよ」と気にしていなかったという。
秋篠宮は、眞子さんも働くとか、東京都心は家賃が高いから近県の賃貸マンションを探して住むとか工夫すればいい。「二人が身の丈にあった生活をすればよいのではないでしょうか」と率直に語ったという。それでいえば、世界一物価の高いニューヨークに住み、高額な家賃を払う生活をしている眞子さん夫妻は「身の丈にあってない」生活をしていることになるのだろう。
小室圭さんについて「身元調査をしなかった」理由
興味深いのは、江森氏が、秋篠宮が結婚するときは紀子さんの身元調査をしたそうだが、今回は相手の男性の家庭状況などを事前に調べたのかと聞いたときであった。答えづらそうに少し間をおいてから、
「事前に、宮内庁には調査を依頼しなかった。しかし、宮内庁と関係がある人物には相談していた。週刊誌報道で伝えられているような内容はやはり把握できなかったという」(同)
個人情報がいろいろとうるさい時代なので、調査すること自体に問題があるともいったそうである。