ほとんどの会社が凡人を使ってビジネスを展開するしかない
ネットフリックスは、経営危機に陥った際に、3分の1の社員を解雇し、有能な社員だけを残したところ、逆に会社が急成長したという逸話がある。しかし、日本ではそもそも解雇規制のハードルが非常に高いし、ネットフリックスのようなサブスクリプションの堅牢なビジネスモデルをもっている会社も少ないだろう。
要は、殆どの会社は、凡庸なビジネスモデルで、凡人を使ってビジネスを展開するしか無いのである。
拙著『金儲けのレシピ』においては、「労働者取りまとめ業」を、典型的な金儲けの一つとして記載したが、実は「労働者を取りまとめ、普通の組織を作ること」自体、非常に工数がかかり、まただからこそ価値が大きいことなのである。
その「普通の組織」を作るためには、「ティール組織」のような理想論を追うのではなく、むしろ使い古された「朝礼」「日報」のような日本的な無駄な風習にこそ注目すべき価値があるのだ。