脳の働きを利用して「ずるずる」「だらだら」を解消する

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『セルフコントロール大全』でした。

堀田秀吾、木島豪『セルフコントロール大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

仕事中なのに10分おきにネットサーフィン、お風呂に入る気力が湧かない、何をやるのも面倒くさい……本書はそんな「ずるずる」や「だらだら」を解消できる一冊です。

例えば仕事のモチベーションを維持できない人は、小さな成功体験を積むことを意識しましょう。大きな仕事に取り組むときは、目標を小さく刻み、一つひとつクリアしていくのです。

本書によると、脳の「報酬系」は、目標の難易度にかかわらず、自分で「やる」と決めた目標を達成すると刺激されるのだそう。大きな目標に向かって頑張るよりも、「今日は資料を完成させる!」など、小さなタスクを目標にして、報酬系をこまめに刺激しましょう。

本書にはこれ以外にも「仕事をしなきゃいけないのに、なかなか机に向かえない」「5分休憩のつもりが、30分休憩になってしまう」「部屋が散らかったまま」などといった、よくある「ずるずる」「だらだら」の解決法が示されています。気持ちよく生活し、働くために、本書を読んでみましょう。

この時代を生き抜くために必要な「ハートの強さ」

第7位の『心を鍛える』にもご注目ください。

藤田晋、堀江貴文『心を鍛える』(KADOKAWA)

本書は、20年以上にわたって多様なサービスを生み出してきた藤田晋さんと堀江貴文さんの初の共著。華々しく活躍しているように見える2人ですが、これまで激しい「浮き沈み」を経験してきたのだといいます。

そんな2人が、変化の激しいこの時代を生き抜くために必要なスキルとして挙げるのは、「ハートの強さ」です。本書で2人が語るストーリーは、ハートを鍛え、ビジネスパーソンとして活躍していくための示唆に富んでいます。

例えば藤田さんが20代のビジネスパーソンにアドバイスするのは、ハードワークをすること。藤田さん自身、新卒の頃は毎日、休むことなく猛烈に働いたのだといいます。常に自分に負荷をかけて「心の筋力」を鍛えていたからこそ、大きなチャンスをものにできたのだと語っています。

堀江さんのアドバイスは、“いい大人”とつながること。“いい大人”の長所や情報を吸収することで、新たな世界がひらく可能性があるからです。

2人のストーリーは、私たちに勇気を与えてくれます。モチベーションを上げたいときや、自信をなくしてしまったときに、手に取りたい一冊です。