相手との距離を縮める「プチ自己開示」のやり方

第2位は、90万部を突破した大ベストセラー『超一流の雑談力』の著者、安田正氏の最新刊『武器になる話し方』でした。

安田正『武器になる話し方』(ダイヤモンド社)
安田正『武器になる話し方』(ダイヤモンド社)

人間関係を築いていくとき、あなたはどのように相手との距離を縮めますか。本書では、相手との関係をうまく築くための「武器になる話し方」が紹介されます。

そのうちの一つが「プチ自己開示」。初対面の話題の定番といえば「天気」ですが、「今日はいい天気ですね」「そうですね」で会話が終わってしまうことも多いもの。そこで一言だけ自己開示してみましょう。

「今日はいい天気ですね。明日も晴れるといいな」→「そうですね」と会話が進んだら、「実は明日久しぶりのゴルフなので、快晴の下でプレイしたいんですよ」と言ってみるのです。すると相手は「ゴルフされるのですか。実は私も……」と返してくれるかもしれません。相手の興味次第で、別のスポーツや趣味の話題に展開させていくことも可能です。

本書を読めば、どんなシーンでの会話も怖くなくなるはず。コロナ禍で人と会う機会が減り、すっかりコミュニケーション力が衰えてしまった方にもおすすめしたい一冊です。

仕事ができる人は「相手を主語」にして話す

第3位には、『できる人は、「これ」しか言わない』がランクインしました。

大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)
大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)

「できる人」の多くは、重要なことを端的に伝える能力にたけているもの。たった一言で相手を動かしたり、相手との関係を築き上げたりします。本書は、そんな「できる人」の伝え方を学べる一冊です。

すぐにまねしたいのが「相手を主語にする話し方」。相手を主語にすると、相手は「尊重されている」と感じ、うれしくなるのです。

自分のアイデアを実現したいときは、「このアイデアは、部長がこの前言われた顧客離脱率の低下につながると思う」と、「あなたが言ったことを実現する」という体で話しましょう。上司は「自分の意見が重視されている」と感じ、スムーズに話が進むはずです。

同様に、部下が困っているときも、相手を主語にしてアドバイスします。上司を主語にして「こうしろ」と指示すると、部下はやらされ感を抱いてしまうもの。一方、部下を主語にすると、相手は迷わず仕事に集中できるでしょう。

本書を参考に、今日から「できる人」の話し方をまねしてみましょう。仕事がスムーズに進み、いつの間にか「できる人」になっているでしょう。