「いつでも」が時代のキーワード

「サービス開始以前から、アメリカでは『Peloton(ペロトン)』などオンラインフィットネスが業績を拡大し、日本でもオンライン英会話など、PCやスマホを介してできるレッスン業態が少しずつ増えていました」と同取締役CPO(Chief Produce Officer)の越塚麻未さん。

SOELU 取締役CPO(Chief  Produce Officer)の越塚麻未さん(写真提供=SOELU)

また、近年はリアルのフィットネスジムでも、24時間年中無休の「ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)」が右肩上がりで会員数を伸ばすなど、「いつでも」が時代のキーワードに。

ソエルもサービス開始当初、「いつでも」が忙しい女性を中心に一定の支持を得るだろうと考えた半面、彼女たちに必ず“刺さる”とまでは確信が持てなかったといいます。そこで徹底して行ったのが、女性を中心としたユーザーへのインタビュー調査でした。

「とくに妊娠中や育児中の女性は、ジムに通いにくかったり、時間もなかなか取れなかったりと悩んでいた。心のリラックスを求めていることも分かりました」(越塚さん)

22年4月現在、育児中のママも多いと考えられる40代が、会員の最大ボリュームだそう。また、会員全体の9割以上が女性だといいます。

40代、50代がボリュームゾーン

一方で、コロナ禍ではとくに50代の利用者が急増。40、50代の会員割合が、全体の6割強を占めるに至りました。

男性会員も、割合は全体の数%~1割弱にとどまるものの、数としては着実に増える傾向に。

「あくまでも印象ですが、熱心にジムに通って筋トレに励む男性とは違い、ヨガやダンササイズ(アップビートな音楽に合わせて行なう有酸素体操)などを好むなど、サステナブル志向の男性が多いように感じます」(越塚さん)。