増え続ける「いい人と思われたい」人々
ネットに馴染んでいる最近の若年世代は、恋愛関係をどこかで望んでも深入りしない人が多いそうです。距離を縮めることで自分が傷つくのが怖いために友達でい続けたりするといいます。
その結果、相手の女性(男性)にとってはいつまでも「いい人」であるだけで終わってしまう。
「いい人」というのは、善い人を目指してそうなるのではなく、悪く思われたくない結果としてそうなるわけです。昨今はそんな「いい人」と思われたい人が、男女、世代を問わず増えている印象があります。
「いい人」願望の正体
「いい人」願望というのは、悪く思われると人間関係のストレスが増す、だからそれをできるだけ避けたいという心理から起こるものです。
社会が複雑になれば人間関係も複雑になりますから、ストレスはかつてないほど強くなっているのでしょう。
「いい人」という仮面をとりあえずつけるのは、ストレスを減らし、心の安全を守るための防衛心理といえます。
ただ、「いい人」の仮面をいつもかぶっていると、素の自分が出せなくなります。実際の姿や本心を見せることは、その人がその人らしく生きていくうえで大切なことです。