半分でも理解してもらえれば上々
SNSを通して自分のことを事細かに発信する人は、私を見て欲しい、私という人間をわかって欲しいという願望が強くあるんだと思います。
会ったこともない多数の人とネット上の友だちになったり、LINEで自分の行動を逐一報告し合ったりするのは、「私のことを気にしてね」という理解を求めるメッセージを送っているわけです。
ネット空間において人との出会いやつながりを強く求めるのは、現実の人間関係に満たされないものがあるからかもしれません。こういう人は、「人と人は理解し合うもの」という期待が強いような気がします。
それが現実にはうまくいかないから、ネットでの人間関係づくりに熱心になる面があるのではないでしょうか。
半分でも理解してくれればもう上等。そのぐらいの期待値で人と向き合ったほうがきっとうまくいくはずです。
自分を「盛る」のをやめる
自分を実際以上によく見せることを、最近は「盛る」というカジュアルな言葉で表現したりします。SNSの世界では、写真や動画に嘘の小細工を施したり、誇張した言葉で自分をよく装ったり、「盛る」ことが当たり前のように行われています。
現実の自分を知らない不特定多数の人たちに向けているから多少盛ってもわからないし、よく見せればそれだけ賞賛も多く得られる。そんな気持ちから「盛る」ことに大勢の人が精を出すのだと思います。