公益性ではなく本能として不倫が求められている

【三浦】ただ、誰それが誰それと寝ているとか、誰それの家はどうなっているみたいな覗き見趣味みたいなことを、日本という国のサイズまで拡大されたコミュニティーで話題にすべきなのか? とは思いますけどね。

週刊誌が全国民に某タレントの不倫を知らしめたり、あるいはもう既に政治家を退いている某氏の夫であるというだけで、人の不倫をばらすほどの公益性はないんじゃないのと。公益性というより、本能としてそういうニュースが求められてるというのは仰るとおりだと思うんですけど。

【中野】公益性を求めるんだったら、あんな形でやっていないよね。単純にエンタメなんだと思う。

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不倫報道の背後には誰かがいる

【三浦】週刊誌の人と話すといつも、オレたちはああいうふうに報道しているけど、だからって芸人や俳優業までやめなくていいんだよと。好感度やCM、スポンサーなどに累が及んじゃうのはしようがないにしても、という言い方をするんですよね。

『週刊新潮』とか『週刊文春』級の媒体になると、そもそも、相当程度証拠があって、しっかり裏をとったものじゃないと載せてないわけですよね。裏をとれるようなものというのは、つまるところ、誰かが背後にいる。妻だったりその友人などの第三者だったり捨てられた愛人だったり、そういった人たちの強い怒りや恨みがあって、初めて記事として外に出るんだと。

【中野】確かにねえ。変な別れ方をしたとか、変な扱いを受けたかして……それでも相手に何かしらの思いがあるかどうかが、スキャンダル記事になるかどうかの大きな原因の1つなんでしょうね。