「パスタゆでる際に塩を入れるのを省いてもいい」

たとえば、青菜のおひたしをつくるなら、ごまあえにチェンジ。塩分量はグンとひかえられます。魚料理は塩をせずにバターで焼いてムニエルに。有塩バターでも塩分量は10g当たり0.1gしかなく、まろやかな風味でおいしく食べられます。ハンバーグならしょうゆでなくケチャップでソースをつくる。エビやカキなどのフライはソースが定番ですが、塩分量はやはり高め。タルタルソースで食べると減塩になります。サラダのドレッシングを買うときは、和風味よりサウザンアイランドのようなクリーミータイプをチョイス。

塩は下ごしらえにもよく使いますが、ここでも塩分コントロールができます。きゅうりの酢の物は薄切りにして塩もみするより、きゅうりまるごとを少しの塩で板ずりしてしんなりさせます。これをすりこぎなどで叩くと塩分が減らせ、みずみずしさも味わえます。

パスタをゆでるときの塩は思い切って省いてOK。ソースを絡めてすぐ食べれば十分なおいしさです。逆にギョーザは下味をつけたほうがおいしいので、しょうゆや塩で下味をつけて、食べるときは酢とこしょうにつけるなどたれで調整しましょう。

写真=iStock.com/GI15702993
※写真はイメージです

さらに食べ方でも減塩効果は高まります。ポイントは先に舌に塩味を伝えること。すると味にインパクトが出て少ない塩分でも十分です。すしなら、ひっくり返してネタの端にちょっとしょうゆをつけ、そこから舌の上に送り込むのがコツ。刺し身もしょうゆをつけた端から舌にのせるようにします。

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子供には「しょうゆをちょっとつけるのは大人の食べ方でかっこいいんだよ」と伝えましょう。

とんかつを食べるときはソースを直接かけず、小皿にソースを入れ、つけながら食べるとソースの量を抑えることができます。

調味料の種類や使い方で減塩できますが、もう一歩踏み込むと、漬物、干物、加工品や練り製品など「味をつけなくてもおいしいもの」には塩分が含まれています。食べすぎに気をつけましょう。

塩分を抑えた食習慣はお子さんのためであるのと同時に、親御さんの健康にも役立ちます。親子でおいしく減塩生活を始めましょう。

出典=赤石先生への取材を基に編集部作成
(構成=上島寿子)
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