リラックスした姿勢から、足を閉じたグー、前後に開いたチョキ、左右に開いたパーの姿勢をできるだけ素早く、なおかつつま先立ちで軽くジャンプしながら行ってください。

すばやく行うことで、足の回転数も上がっていき、自分より歩幅が大きい相手や背の高い相手にも競り勝つことができるでしょう。

出典=伊東純也『子どもの足がどんどん速くなる』(アスコム)

「速く走れる」ただそれだけのことで子どもは変わる

私はただ、サッカーが上手くなりたい、負けたくないという気持ちだけでガムシャラに走ってきました。正直なところ、専門知識のない私がここまで「自分の走り」を突き詰める日がくるとは、思ってもいませんでした。そんな私ですが、ひとつだけ確信をもって伝えられることがあります。

伊東純也『子どもの足がどんどん速くなる』(アスコム)

それは「速く走れると、絶対にいいことがある」ということです。なによりも私が速く走れたことで、サッカー選手としての幅を広げることができました。

足が速くなかったら、日本代表のユニフォームを着てプレーするなんて、夢のまた夢。憧れのヨーロッパでプレーし、しかもリーグの年間ベストイレブンに選んでもらえることもなかったでしょう。いや、そもそもJリーガーにもなれてなかったと思います。

1時間ほどの練習で、50m走が1秒早くなったお子さんもいます。この1秒がとても大きな力を持っています。足が速くなると、夢の扉が開かれます。それはスポーツに限ったことではありません。遅かった足が速くなれば、そのコンプレックスから解き放たれて「やればできるんだ」という実感と自信をお子さんが持つことができます。

拙著『子どもの足がどんどん速くなる』を参考に、足が速くなるだけでなく、やればできるんだ、という成功体験をみなさんのお子さんに実感してもらえると嬉しいです。

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