前方車に誤解されない正しい車間距離の測り方

あおり運転なんかまったくする気がないのに、巻き込まれてしまうケースもあるから注意が必要だ。

それは車間距離の取り方だ。いま車間距離は2秒以上取ることが世界的なルールになっている。ドライバーの反応時間が1秒、ブレーキやハンドルで対処するのが1秒という考え方だ。前のクルマが道路の継ぎ目やトンネルの出口などの目印を通るとき「ゼロ、イチ、ニ」と2秒間数えて自分がその場所を通れば合格だ。

それが先行車から1秒間しか車間距離が空いてないと、先行するクルマのドライバーからはあおられていると感じる。すると先行車のドライバーはチョンと強いブレーキを踏んだりして、後続車に近づくなとアピールする。しかし後続車のドライバーは突然強いブレーキをかけられて、危ない思いをするとカーッと頭に血が上ることになる。そこからあおり運転が始まってしまうのだ。

写真=iStock.com/Baretsky
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せっかちなドライバーは前のクルマに近づいて走る傾向があるので、しっかりと2秒間取るようにしないとリスクのある運転になってしまうから要注意だ。あおっていないのにあおり運転をしているように誤解されるからだ。

もし先行車のドライバーの立場ならどうするか。普通ならなんとか後ろから迫ってくるドライバーを追い払いたいところだが、なかなか良い手はない。そんなときには左にウインカーを出して後ろのクルマを先に行かせるのが得策だと思う。

あおる運転手を刺激しないことがベスト

運転免許を取って何年か経つとドライビングテクニックも身についてきて、クルマをうまく操れるようになってくる頃にトラブルのもとが生まれることがある。それは自分が自由自在に走れるから、その自分の運転の邪魔にならない運転を周囲のクルマに求めるのだ。

交差点を曲がるのがゆっくりなクルマの後ろにつくとイライラする。信号が青になってすぐに発進しない先行車に何ボーッとしているんだと思う。こうして自分より運転がヘタなドライバーを邪魔にする運転をするようになる。

これはうまいドライバーとは言えない。本当にうまいドライバーなら、自分よりヘタなドライバーを助けるような運転ができるはずだから。他人のうまい運転を期待しているようでは自分のテクニックもまだまだだと思ったほうがいいだろう。

筆者の考える「あおり運転をするドライバー」は、中途半端にうまいドライバーだ。自分では自由自在にクルマを操れると勘違いしているドライバーだ。

そんなドライバーにあおられないためには、そんなドライバーを刺激しない運転をすることが重要だ。まずは邪魔にならないように前を走らないこと。

そしてホーンを鳴らさないことも重要なことだ。そんなドライバーは自分がうまいと思っているから、ホーンを鳴らされるとバカにされたと思い、あおり運転が始まってしまうからだ。

もうひとつ、そんなドライバーを教育しようとしてはいけない。あなたは間違っていると正義感を振りかざしてもトラブルに巻き込まれるだけだから。相手にしないことが一番だ。

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