タブレット市場のポテンシャル

それだけ使い道が見えてきたのであれば、今後タブレットが普及していく可能性についてはどうでしょうか?

タブレットの市場性については、興味深い2つのデータがあります。

一つは、総務省が令和2年に13歳から69歳までの男女1500人を対象に訪問留置調査を行って集計した「タブレット利用とパソコン利用、スマホ利用との関係」というデータです。このデータから、パソコンとスマホを併用している人が全体の31.3%、パソコンとスマホとタブレットを併用している人が16.3%いることが分かるのですが、私はこの数字の差がビジネスユースにおけるタブレット普及のポテンシャルだと見ています。

伸びしろが期待できる導入効果

そしてもう一つは、インフォテリア社が2016年2月に上場企業社員1000人に向けて行ったアンケート調査による「企業のタブレット導入効果について」というデータです。

このデータについては、アンケート下位の「研修・トレーニング効果」や「営業スタッフ訪問件数の増加」を今後の成長が期待できるポテンシャルとして注目しています。

タブレットは、かつての物珍しさから購入されていたブーム期はとうに過ぎ去り、現在はさまざまなビジネスシーンで使われる普遍的な道具として確実に浸透・定着してきている印象です。普及価格帯の製品もメーカー各社より出てきているようなので、今後も利用者は増えていくことでしょう。パソコンやスマホを一通り使いこなしている方は、今のうちから慣れ親しんでおくと、仕事の仕方の選択肢が広がるのでいいかもしれません。次回は、より具体的にタブレット活用法をご紹介します。

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