自分にダメ出し癖がある人の「心をほどく」5つの言葉がけ

(1)自分に「ダメ出し」しそうになったら
→大急ぎで自分自身に「わかるよ~」と言ってみる

自分に「ダメ出し」してしまうことがあります。「私が悪い」「私なんて」「(自分は)ダメなヤツ」「どうせ、(俺は)ダメだ」と。そんな時は大急ぎで、こう言いましょう。「わかるよ~」と。

あなたが抱えている不安も恐れも、手放せない過去のトラウマも「そりゃそうだよ、そう思うのも無理ないよ。わかるよ~」と自分だけに聞こえるようにポツリと。

情けなくて、涙がこぼれ落ちそうな時こそ、自分を応援です。いったん、ありのままの自分を「わかる!」と受け止めてあげるだけで、心は回復していきます。あなた自身を愛するのに誰かの許可はいりません。あなたの一番の応援団長はあなただということを忘れないであげてください。

(2)自分が無価値だと思ったら
→むしろ、開き直って「とりあえず、考えるのは後にしよう!」と言ってみる

私たちは「人様に迷惑をかけてはいけない!」と刷り込まれていて、それで時々苦しくなることがあります。「何の役にも立たない私は生きる価値もない」と思っている人がいるなら、それは、考えすぎで身動きができない状態に陥っているだけです。つまり頑張りすぎなのです。そんな時は、急いで、こう口にしましょう。

「面倒なことを考えるのは、とりあえず、後!」

大きな夢、立派な仕事がなくても全然OK。今だけは、むしろ「あれ、食べたい」という素直な欲求を大事にしてみませんか。あなたの心がちょっぴり潤うようなことで。その小さな繰り返しが、そのままの自分を受け入れることにつながっていきます。

(3)最低最悪の日が続いていると思ったら
→「まあ、それでも、よくやってきたよね」と言ってみる

人生は「オセロゲーム」に似ています。一手で白が黒になり、黒が白になる。今日「あ~、幸せだなぁ」と感じられたら、これまで経験した嫌なことはすべて、今日の幸せに至るためのものと思えます。「あれがあったから、今があるのかな?」と。

反対に、今日が「最低最悪」ならば、昨日までのすべてが、今日の不幸の原因。過去は恨みつらみの対象になってしまいます。

でも、たとえ今日がツイていなくても、明日、幸せを感じられたら、昨日までの不幸はすべてひっくり返って、幸せの種になります。幸せも不幸せも、今日の一手で簡単に変わるってことですね。

「毎日、黒続き」で嫌になったら、愚痴を言って、毒を吐いた後に、こう言ってみて下さい。「まあ、それでも、よくやってきたよね」と。心にやさしく「白い石」を打つ。それだけで、「黒」は次々と「白」にひっくり返ります。

(4)自分のエゴがモクモクと現れたなら
→「もう十分だよ、ありがとね」と言って、エゴを休ませてあげる

「エゴ」という言葉があります。「利己主義」で「自分中心的」な考え方を指します。誰しもが持ち合わせているものですが、これが、なかなかやっかい。「エゴ」は戦うことが大好きなので、理由を付けてはすぐに「敵」と「味方」を分けたがります。戦っている間、エゴは生き生きとできますから。

でも、「エゴ」は悪いヤツではありません。大抵は「どうしたら、これ以上、あなたが傷つかずに済むか?」を考えてくれた結果、暴走気味になっているだけです。

だから、もし自身の「エゴ」に振り回されていたら、こう言って、エゴを安心させてあげましょう。「もう、十分だよ、ありがとね」と。

やり方は簡単。あなたは、ちょっとだけ座って静かにしているだけ。それだけでエゴはスヤスヤと眠りについていくでしょう。

(5)「思い通りにならなきゃ嫌だ!」って病にかかったら
→「ま、いっか」と言って、その願いを一旦、手放す

「思い通りにしたい」と思うことがあります。特に他人からダメ出しされてばかりだと、余計に。「自分の言い分を聞いて」「もっと評価されたい」「私に振り向いて」……。でも、もういい大人だから、「思い通りになる」ことのほうが稀ってことも十分わかっているのに。それでも、諦めきれなくて、あがいて、もがいて、余計に苦しんでいませんか。

Tadahiko、鳥居 りんこ『逃げヨガ』(双葉社)

その苦しみから逃れるには、一旦、「思い通りにならなきゃ嫌!」という気持ちを手放すこと。不思議とすごく楽になれます。「いろいろ考えたって、なるようにしかならない。もう、なるようになれ!」と、肩の力を抜いてみる。思い通りになっても、ならなくても「ま、いっか」ってね。「思い通り」は意外と、あなたの気持ちがスッとほぐれた時にやってきます。

以上が、「逃げヨガ」の代表的なポーズ5つと、心をほぐす言葉5つです。ぜひ、実践してみてください。

もし、負のスパイラルから抜け出せなくて、生きているのも辛い時は、まずは「大きく息をするだけでもOK」というのが「逃げヨガ」の考え方です。上記写真を参考に、呼吸を整え、体のこわばりを緩めるだけで、頑なだった心もほどけていくのではないでしょうか。

(取材・構成=鳥居 りんこ)
関連記事
「ただただ悲しく、悔しい」…複数の自分の患者を鬱で亡くした精神科医の心痛
孤独と絶望…あなたの隣にいる「コロナ自殺」願望者を思いとどまらせる3つの声かけ
「体が若返り、夜はぐっすり」ブラブラ歩きとは違う"正しい散歩"のコツ
メンタル不調のときにまず食べるべき最強で手軽な「うつぬけ食材」
食、運動、睡眠、ストレス…新型コロナも遠ざける「免疫力」を高める新常識