コロナ禍の2020年の自殺者数は前年比750人増で2万919人だった。もし、家族や大切な人の中に自殺願望を持つ人がいたらどうしたらいいのか。作家の鳥居りんこ氏が松崎病院 豊橋こころのケアセンター(愛知県豊橋市)の精神科医・鹿目将至かのめまさゆき氏に聞いた——(後編/全2回)。
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コロナ鬱に人は些細なことが「自殺のトリガー」になる

前編では「コロナ鬱」に詳しい精神科医・鹿目将至かのめまさゆき氏に、コロナ禍で増加した自殺者数の背景について聞いた。後編では、引き続き鹿目氏に「自分自身や大切な家族を守るうえで、今、私たちにできること」を教えてもらう。

——以前、先生に取材した記事、「激増中『コロナ鬱』を避けるための5つの予防法・精神科患者の9割以上がコロナ案件」は大きな反響を呼びました。