ヨガの簡単なポーズで「元気スイッチ」を押してみる

ここで、心と身体をリラックスさせる簡単なヨガのポーズをお伝えしましょう。

ヨガの本来の目的は「苦しみからの解放=快適で安定した心を作ること」。心と体は一心同体。心で感じたことは体に現れ、体で感じたことは心に現れます。急に心を変えるのは難しいですが、簡単なヨガのポーズは、気持ちを“陽”に引っ張る力があります。「元気スイッチ」は意外と簡単に押すことができます。

(1)心細くて辛い時:胎児のポーズ(副交感神経が優位になり、心身ともに安らぐ)

①正座して、くるっと丸まってみる(顔は好きな方に向ける)
②両手はゆるいグーに。顎の下あたりにそっと置いて、ゆっくりと呼吸を繰り返す

胎児のポーズ
撮影=北森順一
胎児のポーズ
(2)不安が大きい時:仰向けの子供のポーズ(気持ちが落ち着く、内臓機能アップ)

①仰向けで膝を抱え込む(膝に手が届かない時は太ももの裏でも可)
②呼吸を繰り返しながらキープ。ゆらゆらと横に揺れてみてもOK

仰向けの子供のポーズ
撮影=北森順一
仰向けの子供のポーズ
(3)イライラした時:虫のポーズ(ストレス発散、免疫力アップ)

①仰向けにゴロンと寝て、天井に向かって手足を伸ばす
②子供が駄々をこねるように手足を振る。「もうヤダ~!」と声に出して叫ぶと効果的

虫のポーズ
撮影=北森順一
虫のポーズ
(4)やる気がゼロの時:針の穴のポーズ(新たな一歩を踏み出す準備が整う、腰痛緩和)

①仰向けになり両膝を立てる
②外くるぶしを反対側の太ももに乗せ、両手で膝を抱える
③そのまま、じっくり胸に引き寄せる。反対側も同様に

針の穴のポーズ
撮影=北森順一
針の穴のポーズ
(5)心が折れそうな時:両手を上げたポーズ(幸福感が戻ってくる、肩こり解消)

①足を軽く開いて、まっすぐ立つ
②両手を上に伸ばす。肩の力を抜き、首は長く
③お腹を引き締めつつ、背骨の上部をしならせる感覚で

両手を上げたポーズ
撮影=北森順一
両手を上げたポーズ