運がいい人は「自分は運がいい」と思い込んでいる

第2位は、『科学がつきとめた「運のいい人」』でした。

中野信子『科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)

「私はやっぱり運が悪い」と落ち込んでしまったり、「あの人はツイていていいな」とうらやましくなってしまったりすること、ありますよね。本書はそんな、何かと気になってしまう「運」について、脳科学者の視点から科学的にアプローチしています。

著者である脳科学者の中野信子氏は、「運」はもともと持っているものではなく、その人の考え方や行動によるものだといいます。また「運のいい人」の共通点として、「自分は運がいい」と思い込み、物事に取り組むときにプラスの自己イメージを持っていることを挙げています。

本書には、「運のいい人」になるための行動がいくつも紹介されています。それらを試すうちに、あなたもきっと「運のいい人」の仲間入りができるでしょう。

手軽にできる「脳」のトレーニング

第3位には、2010年の初版から多くの読者に読まれ続け、累計27万部を突破した『脳の強化書』がランクインしました。『脳の強化書2』や漫画版も出版されており、書店などで見かけたことがある方や、すでに手にしている方もいるのではないでしょうか。

加藤俊徳『脳の強化書』(あさ出版)

本書はいわゆる「脳トレ」をテーマにした一冊です。本書では、脳全体を一枚の「地図」とみなし、働きの似た脳細胞集団に「番地」をふっています。この番地はトータルで120ほどあり、それをさらに機能別に、思考系、感情系、伝達系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系、記憶系の8つに分類しています。

あなたに苦手分野があるとしたら、それはその機能を担当する脳番地が「眠っている」からなのだそう。苦手分野を克服したいなら、休眠中の脳番地を刺激することが効果的なのだといいます。

本書には、脳を刺激する66のトレーニングが紹介されています。「出かける前に『何があっても怒らない』と唱える」「楽しかったことベスト10を決める」など、手軽に試せるトレーニングなので、気になったものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

人生100年時代、身体を鍛えるのと同じように、脳を鍛えることも当たり前になるかもしれません。その第一歩として、ぜひ本書を手に取ってみてください。