ahamoに向いている人、不向きな人

これを聞いて「まったく苦にならない!」という世代と「それは困る!」という世代に分かれるだろう。それがまさにahamoを選ぶかどうかの分岐点といえる。

NTTドコモは同時並行的に、店頭サービスについての料金見直しを進めている。例えば、ドコモと関係のないアプリの初期設定や引き継ぎについては有償化すると明示した。例えばFacebookやモバイルSuica、メルカリなどを設定する場合、ユーザーはその都度、1650円(税込み)払う仕組みだ。

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ドコモショップに出かけてみると、高齢者が長時間、スタッフを占有している姿を見かける。若者のほとんどは自力で問題解決をしており、店頭を利用していない(機種変更のときに2年に一度出かけるくらいかもしれない)。そうした若者は今回の低コストプランのまさにメインターゲットだ。

SoftBank とau、対抗プランはどう出たか?

3大キャリアとして大幅な値下げプランを先行したNTTドコモに対して、12月22日にはSoftBankは対抗プランを発表した。

こちらはahamoへの対抗プランという位置づけを明確にしつつ、協業関係にあるLINEとの連携を強みに打ち出しているのが特徴だ。サービス名も「SoftBank on LINE」である。

プランの詳細は基本的にahamoに準じている。LINE経由での手続き可能であること、LINEに使うギガはカウントしないことなどが差別化のポイントだ。

auも1月13日に対抗プランを出した。こちらはなんと「月2480円」を打ち出している。ただし「5分通話話し放題」をつけると+500円となるので実質的には「2980円ライン」にそろえている。とはいえ、今さら通話をしないという人にはさらに月500円削ることができるプランだ。

楽天モバイル他、格安スマホ会社はどう動くか

ahamoの打ち出した流れを放っておけないのは格安スマホ会社、MVNO業者たちだ。このまま放置すれば契約者が大量流出するのは目に見えている。

もともとMVNO系のプランは「2年しばり」のようなものがなく解約の自由度が高い。またユーザーの感度は高く、最新サービスの比較検討も動きが素早い傾向があるからだ。

日本通信は早速、ahamo対抗プランをぶち上げてきた。あえて「20GB 1980円」と1000円差をつけてMVNO利用者の引き留めを図っている。

来年春のahamoスタート時には各社が「20GB 月2980円」を意識しつつプランの競争を行うことだろう。

第4のキャリアとして地保を固めたい楽天モバイルがどう動くかも気になるところだ。自回線であれば2980円ギガ使い放題としており、「2980円」で肩を並べる。また、キャンペーンとして1年間無料としているところを2021年には期間満了のユーザーが出始める。有料課金開始時にユーザーが「楽天にとどまるのか、ahamoへ移るのか」という点も興味深い。