お年玉を親が預かるときの注意点とは

また、子どもが受け取ったお年玉を親が預かるケースは少なくありませんが、その場合には注意が必要です。親にしてみれば、子どもの将来のために、どう貯めておけばいいか考えながら預かっているのですが、子どもにはそれが伝わっていないことが多いのです。

子ども向けにお金の講座を開いた際に、お年玉について聞いてみると「親にとられた」という子どもが少なくありません。子どもからお年玉を預かるときには、「将来のために銀行に預けておくから」などと、具体的に説明をしておいたほうがいいでしょう。

子どもが小学校高学年以上なら、子ども名義の銀行口座をつくってお年玉を入金できるようにするのもいいと思います。学校が冬休みに入ったら、銀行の窓口に行って一緒に口座をつくってはどうでしょうか。ただ、メガバンクには、紙の通帳を有料化する動きがありますから、ネット銀行でもいいでしょう。

QRコード決済と口座をひも付けてお金の流れを理解させる

加えて、QRコード決済には年齢制限がない会社もありますから、銀行口座を開設しておけば、QRコード決済とひも付けて、ゆくゆくは子ども自身が利用できます。15歳以上であれば、デビットカードをつくることもできます。今後、ますます子どもたちはキャッシュレスでお金の管理をするようになるでしょう。親の口座とひも付けてしまうと、スマートフォンを落とした場合などに大変ですが、子どもの口座であれば、残高も限られますからリスクを抑えることにもなります。