「マニュアル化」が最も危険、あのバフェットは自分で考える
世界的な投資家のウォーレン・バフェットも、「私は読み、そして考える。よりたくさんのものを読み、考えるからこそ、大多数の人と比べて、私は衝動的な判断をすることが少ない」と言っています。
投資は誰かに教えてもらわないとうまくならないと考えがちですが、教えられることに依存し、自分の頭で考えられなくなると、逆に利益を出し続けることはできなくなっていきます。
トレードは基本的に、自分ひとりで考えてやるものです。誰かに教わって、そのまま真似るとか、参考にするということが習慣化してしまう、つまりは「マニュアル化」をしてしまうと、ある一定のところまではいけても、いずれ行き詰まることになります。
なぜなら、相場というものは、常に一定であるなどということはなく、また、誰かのトレードの時と同じ条件である、ということもないからです。
結局のところ、時間がかかったとしても、自分で自分なりの方法論を見つけることが大事なのです。そうすれば、いざ想定外の壁にぶつかったときにも、自身で対策を考えて、打破することができます。
かくいう僕も昔は自分で考えずに人の手法を真似し、わからないところは人に聞いてばかりいました。
ですが、この「自分の頭で考える、調べる」という過程で得られるものは大きく、最終的な答えを、自分自身で見つけ出す必要があります。
そうすることで、結果として最短で自分自身に合った投資手法やスタイルを獲得することができるのです。他人のトレードを参考に、手法作りのきっかけとして取り入れるのは良いと思いますが、そもそも、その人の頭の中の子細な部分まですべて真似るというのは不可能です。8割は他人の真似をしたとしても、残りの2割は自分で構築する必要があります。
10割コピーで勝っているトレーダーは、僕の知る得る限りではいません。
結局のところ、自分の過去のうまくいったトレードや、失敗から学ぶしかないのです。収支がプラスになった理由、マイナスになった理由を見つけ出すこと。
そういった分析を継続して行い、2割の部分を自分の脳みそで考えることで、自分に合った自分だけの優位性を持ったトレードができるようになります。