自然豊かな田舎となにかと便利な都心。これから住むにはどちらがいいのか。経済評論家の勝間和代氏は「いまは、田舎に行かなくても穏やかな暮らしはできる。都心に近く、なおかつ駅から遠い物件を選ぶのがいい」という――。
※本稿は、勝間和代『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
長時間労働に代わる「新しい形」の働き方
アフターコロナの時代には「あらゆることがいつでも情勢に合わせて変化する」ことを前提にすべきでしょう。つまり、仕事の仕方も、生活の仕方も、サステイナビリティ(持続可能性)が課題となります。
なぜなら、持続可能な働き方というのは変動に対して耐性を持つ働き方であり、時間的にも収入的にも余裕を十分に保つことができるから。今回の新型コロナのような様々な外的ショックにも耐え得る、ベストな働き方なのです。
長時間労働ありきの旧来型の生活から脱却し、幸せでサスティナブルなライフスタイルに切り替えるために、私は「都市型スローライフ」を提唱します。
これまでの「スローライフ」といえば、「自然豊かな田舎に暮らして、ホームガーデンを耕しながら、年収が低くてもいいから落ち着いた、自然豊かな田舎に暮らして」というようなイメージが強かったと思います。
しかし、私が提唱するスローライフは、それとはだいぶ違います。
現代生活のテクノロジーや利便性を駆使しながらも、忙しすぎる交感神経優位な外界から少し遠ざかり、ある程度資本をかけて装備された自宅を中心に、毎日を幸福度高く暮らす「新しい形」のスローライフなのです。