オールマイティな会話の極意

このテクニックは、友人・知人、家族、同僚、上司、オフィスの清掃員、店員……相手が誰でもオールマイティに応用できます。

和田秀樹『感情の整理学』(エクスナレッジ)

同じ社内でも課が違えば持っている知識はまったく違うし、出入り業者の方もその立場だからこそ知る“特ダネ”をいっぱい持っています。夫婦間や親子間でも「ちょっと教えて」のひとことで、想像もしなかった深い話を聴けて見直したり……。

そうやって気持ちよく教えてもらったら、最後に「ああ面白かった。ありがとう。またいろいろ教えてよ」「とても勉強になりました。ありがとうございました。この次は○○のこと教えてください」と、感謝と「またよろしく」の思いを伝えます。

また、会話はキャッチボールなので、今度は相手から「きょうはなんだか自分ばっかりしゃべってしまった。今度はあなたの話を聞かせてね」とオファーがあったりして、ハッピーな関係が生まれます。

“オレサマ”からは逃げるが勝ち

例外は、いわゆるエリートに多い、内心「自分がいちばんえらい。デキる」と思っている“オレサマ”です。

「教えてください」と言うと、いかにも人を小バカにしたように、理解不能の専門用語をちりばめてまくしたてる。人の話を聞く耳は持たず、「世間なんてそういうもんだよ」「組織はどこも同じ」などと知ったかぶりをして、平気で話の腰を折ってきます。

そういうタイプからは、逃げるが勝ちですね。

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