他人の意見や雰囲気に流されず、時間を味方に長期投資を
人間の心は弱いもので、大多数の人が「買いだ」と言っているところで「売りだ」とは言えないものです。最初は「これはバブルだ」と言っていた人たちが「バブルではないかもしれない」と言い出したら、そこが相場の天井になるのです。逆に、リーマンショック、大震災、コロナショックのように大多数の人たちが「世の中が終わるのだ」という局面こそが「買い」の好機になります。
このように中短期の株式市場は投機(ギャンブル)です。お金を賭ける場所ではありますが、お金を投資して増やす場所ではありません。だからこそ私は、一般の個人投資家の皆さんには、長期投資、オーナーとしての企業投資という、時間を味方につけるプラスサムゲームをお勧めしています(長期投資の重要性や、どのような投資をすべきなのかについては、前回詳しく紹介しましたので、そちらを参考にしてください)
もちろん、投資と投機の違いを認識したうえで、ギャンブルがしたいという人もいるでしょう。そういう人にとっては、中短期の株式市場は非常に適しています。なぜなら賭場に払うテラ銭(手数料)が他のギャンブル(競馬、競輪、宝くじ等)よりは圧倒的に少ないからです。
話が脱線しましたが、相場予想に限らず、人の予想は、「構造的に」当たらないようにできています。結局は、自らファクト(事実)にあたり、自分の頭で考え、自分の足で行動するしかないのです。大事なことは他人の意見や雰囲気に流されない「自分の価値観」を形成することなのです。