「山陰地方のバツイチ男」が本当に独身なのかは、確認できていない

相談者は資産家で、金銭面では不安など感じられない家庭だが、母親は、次女が彼氏に騙されているのではないか、心配でならないことからと相談にきた。

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ファイナンシャルプランナーである筆者が「娘さんは、彼氏の家に行ったり、ご親族に会ったりしていますか?」と聞くと、「家の近くまでは行っているらしいのですが、住んでいるはずの実家には一度も呼んでもらったことがなく、宿泊先のホテルで会っているようです」という。

「彼氏には離婚歴があるとのことですが、もしかしたら現在も結婚しているということはありませんか?」と聞くと、母親は黙り込んでしまいました。

「娘さんは結婚詐欺に巻き込まれている可能性がありますね。私はひきこもりのお子さんが、結婚詐欺に巻き込まれたケースを何例か見てきており、それらのケースと似ています。もし結婚詐欺だとしたら、お金を巻き上げられるだけ巻き上げて、いきなり連絡がつかなくなるかもしれません」

こうした私の話を聞いて、母親はますます寡黙になりました。そこで、このように提案しました。

「彼氏に会うことを止めると、逆効果といいますか、周囲に反対されることで、娘さんは意固地になってしまうかもしれません。反対されると気持ちが盛り上がったり、駆け落ちをしたいと言われたりする可能性も出てきます。それなら逆に、彼氏を東京に呼ぶことを提案してみてはいかがでしょうか。たとえば、皆さんがお住まいの家の近くに彼氏が住む部屋を借りるから、そこに住んではどうかと提案してみるんです。もちろん、現在の居住地で仕事をしているはずですから、すぐに引っ越しはできないと思いますが、まずは東京に住む提案をして、相手の反応を見てはいかがですか」

「そのうちね」といって、親に会おうとしない男

それから数カ月後。母親から再び相談を受けました。

Bさんと彼氏のその後の様子をうかがうと、次女を通して、東京に来るように何度も誘っているけれど、「そのうちね」といって、かわされたままだそうです。

次女が連絡を取ろうとしても、3回に1回程度しか、電話に出てくれなかったり、LINEの返事もなかなか返ってこなかったり。

親としては、このまま連絡がつかなくなってくれたほうが良いと思っているが、元気のない次女の様子を見ていると、今のまま、放っておくこともできず、悩みすぎて抜け毛が多くなったと、苦笑いする母親。

そこまで聞いて、筆者はこう母親に言いました。

「あくまでも個人的な意見ですが、先方の居住地に行っても実家には入れてもらえず、東京に来ることを勧めても、話をはぐらかされるだけであれば、ゴールが結婚になるとは思えません。それでも万が一、結婚することになったら、今度はお母様たちに対して、お金の無心をはじめるかもしれませんよね。他人から900万円ものお金を受け取っても平気でお金の無心を続けるのは、普通の神経ではないですから、もしかしたら結婚したのちにすぐに離婚を言い出し、手切れ金をよこせという話になる可能性もあります」

母親は「結婚は認めたくないけれど、次女が望むなら、仕方がないかも」と思っていたが、今度は自分たちがお金の無心をされる可能性があることや、そもそも次女は働けないため、生活費を丸抱えする可能性も考えると、結婚にOKを出すことは無理だと決めた。

この母親の決断を受け、アドバイスした。

「事態を動かしたいのなら、次回、娘さんが彼氏の住む場所に行かれるときは、お母様も同席されてはいかがでしょうか。親が出てくることを聞いた彼が、及び腰になったり、連絡がなかなかつかなくなったりして、そのうち自然消滅していくのではないでしょうか」