異常なタンパク質が蓄積して悪さをする?

なぜ内臓脂肪の蓄積がアルツハイマー型認知症につながるのか、そのメカニズムはまだ完全には明らかにされていませんが、いくつかわかってきていることがあります。

まず、脳内でアミロイドβと呼ばれる異常なタンパク質が分解されずに蓄積することが、アルツハイマー型認知症を引き起こすといわれていますが、じつは、アミロイドβを分解する酵素とインスリンを分解する酵素は同じなのです。

そのため、糖の代謝が悪くなってインスリンが大量に分泌されるようになると、分解酵素がインスリンを分解するので手一杯になるので、アミロイドβが蓄積されてしまうのではないか、との説があります。

老化原因物質AGEsもどんどん増える

また、食後高血糖が続くと、終末糖化産物(AGEs)が生じ、活性酸素が増加します。その結果、炎症が生じて、脳の神経細胞がダメージを受けることもわかっています。

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AGEsとは、タンパク質と糖が熱せられてできる有害物質のこと。老化の原因物質のひとつといわれています。血中のブドウ糖が過剰になると、体内にあるタンパク質と結びつき、体温で加熱されて糖化が起こり、AGEsができるのです。

お腹まわりに脂肪をたくわえればたくわえるほど、がんのリスクは増え、脳は萎縮すると考えると、ぞっとしませんか?