この国際価格は、日本のインフレとは関係なく、世界がインフレかデフレかで決まります。2011年頃にも1800ドルに達したことがあるのですが、その時は多くのトレーダーがバブルだと言っていました。
有事の金ですら今後は全く読めない
つまり、為替の面では儲かる可能性が高いとはいえ、国際価格の今後の動きがまったく読めないのです。
金の価格(円価)を決める要因の50%は為替、50%は国際価格なのです。もしドル建てで金を購入後、円ドル相場が1ドル100円から200円になったとしても、国際価格が半分になればチャラになってしまうということです。
また、金は他の金融商品と異なり、利息を生まないことも頭に入れておくべきでしょう。
もちろん、「キラキラ光るものを見るのが好きだから、金の延べ棒を手元に置いておきたい」というなら、それはその人の自由ですが、私は、手元に金があったら、火事と泥棒が怖くて落ち着きません(笑)。鑑賞して楽しむことも考えるなら、私はそのお金で絵画を買います。