家族というつながりを信じすぎる必要はない

ここで言う「都合のいいとき」というのは、助けてほしいとき、助けてあげたいときだ。僕がたびたび口にする「おれたちはファミリーだ」には「助け合い」の思想が詰まっている。みんな「助けてもらおう」とだけするけれど、それじゃいけない。そもそも自分から人助けをしないと、自分には返ってこないから。

青木真也『距離思考』(徳間書店)

例えば、僕の試合でセコンドについてもらうこともある宇野薫選手。彼が試合に出るときは僕もセコンドとして全力でサポートするし、彼の展開するブランドの露出には喜んで協力する。

名前は出せないけれど、あるとき、事業の資金繰りに困ったファミリーがいて、僕はその人に「もし何かあったらお金の面倒を見るから」と伝えた。

現時点で、困窮しているファミリーに具体的な救いの手を差し伸べたことはないけれど、日頃から「困ったときはいつでも意思表示してほしい。助けるから」と伝えているから、お互いに安心感があって、行き詰まることはない。落ちる前にヘルプを出せる関係性を維持している。

僕たちは誰もが皆、少しずつ欠落している。完璧な人間なんていない。欠落している人同士が必要なときに支え合えたら、みんなが笑顔で生きていけると思う。

家族というつながりを信じすぎる必要はない。僕のようにファミリーというつながり方が合っている人だっているのだから。

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