コロナ禍における子どもとの接し方はどうあるべきか

中野信子、山口真由『「超」勉強力』(プレジデント) お二人はいかにして、学ぶよろこびを知ったのか。どのように東京大学へと歩みを進めていったのか。そしていまなお、勉強し続ける理由とは?

——あらためて、子供と過ごす時間の増えた親へのメッセージは?

【山口】いつもと違う生活には、私自身、戸惑っています。親御さんはなおさらではないでしょうか。そういう自分を時には認めて、お子さんに素直に伝えてしまってもよいのでは? 「気分転換ができなくて、ちょっとイライラしちゃってたかも。言いすぎてたらごめんね」とか。いつも完全無欠な親ではいられないと、きちんと伝えておくことは、お子さんに対してとてもフェアで誠実な態度です。

【中野】親の人生と、子供の人生は別物です。最終的には、子供の人生は子供自身が責任を持つもので、親の責任ではありません。子供が助けを求めてきたときに受けとめる準備はしておいてほしいけれど、普段からあれこれ口を出さずに、どうかやさしく見守ってやってください。

(構成=尾関友詩)
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