「宮本算数教室」(東京都千代田区)は、無試験・先着順だが、8割以上が開成や麻布、桜蔭といった超難関校に合格する名門塾だ。代表の宮本哲也さんは4年前、56歳で結婚し、昨年、長女が誕生した。これまで多くの「天才児」を育ててきた宮本さんは、自身の子育てにどう取り組んでいるのか。その日常にプレジデントFamily編集部が密着した——。

※本稿は、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2020』の一部を再編集したものです。

宮本哲也さん
撮影=遠藤素子

教え子は開成や麻布、桜蔭…合格「還暦父さん」は子育てを満喫

東京都内に住むママ歴1年の宮本若葉さんは、娘・さくらちゃんを前に不安な日々を送っている。

「少し前、卵を食べさせたら吐いちゃったんです。アレルギーがあったんですね。それ以来、食べ物を与えるだけでも不安です。最近つかまり立ちを始めましたが、ぶつかってケガをしないだろうかと、これも心配でたまりません」

妊娠がわかってから辛い毎日が続いてきたという。つわりも重かったし、無痛分娩の予定が急きょ、緊急帝王切開となり、出産後も睡眠不足と倦怠けんたい感に苦しんできた。

ところが、同じくパパ歴1年の夫・哲也さんは、毎日の子育てが楽しくてたまらないという。哲也さんは「なんちゃってイクメン」などではない。体調の悪い若葉さんをケアしつつ、おむつ替えも離乳食もお風呂も、さくらちゃんの日常に関する多くを担当している。

取材に伺った日も、廊下の隅にうずくまりながら、さくらちゃんがハイハイする姿を延々と、ただただ楽しそうに見守っていた。

宮本哲也さん。そう、あの宮本算数教室(東京都千代田区)の宮本哲也先生だ。

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