オンライン面接で好印象を与える5つのテクニック

一方で、面接はオフラインからオンラインになり、ルールが変わったことは確かです。ここからは、新卒・中途問わずオンライン面接で好印象を与える5つのテクニックを紹介します。

  • ①視覚のインパクト

背景に映る部屋の様子はきれいか、服装は清潔感があるか、画面に映る顔の大きさは適切かを事前に必ず確認しましょう。何事もまずは基本からです。

  • ②資料の出来栄え

オンライン採用では、どうしても対面よりも印象を残しづらい面があるため事前の提出物や、自己PRの資料などの作り込みには絶対に手を抜いてはいけません。提出しなければならないという意識ではなく、サプライズな内容を込めて相手を喜ばせるためのものと考えて取り組むと、より印象的なものに仕上がるはずです。

  • ③反応の大きさ

オンラインでは、相手のリアクションが伝わりづらい傾向にあります。どんな人でも相手に話すとき、相槌や表情の変化がないと話しづらい人だ、という印象を受けてしまいます。そのため、オンラインでは少し大げさにリアクションするくらいの意識で、面接を受けましょう。

  • ④論理の妥当性

①~③ができたとしても、やはり話に一貫した筋が通っていなければ採用されることはありません。これはオフラインでもオンラインでも大きくは変わらないですが、言語情報が残す印象がより大きいオンラインでの就職活動では論理的かどうかがより問われます。

  • ⑤感謝の伝達

オンラインで関係性が希薄になる中で、選考中の会社への手紙やお礼のメッセージを送ることは好印象に映ります。媚びるような印象を与えるのではないかと抵抗がある学生もいるようですが、デキるビジネスパーソンは取引相手の誕生日や担当企業の創業日などの記念日があるごとに手紙を書くなどのマメさを持ち合わせています。社会人になってから活躍するためにも、その練習を就活段階から始めることをオススメします。

アフターコロナの企業選びで絶対に忘れてはならない3つのポイント

最後に、これからのオンライン就活で絶対に忘れてはならない3つのポイントをお伝えしていきます。

近藤悦康『はたらくを、しあわせに。』(クロスメディア・パブリッシング)

1つ目は、リアルな現場は絶対に見に行くことです。できれば体験することが望ましい。オンライン就活最大のデメリットは、実務体験型のインターンシップが極端に少ないことです。そのようなオフラインのインターンがあれば、いったんは業界業種を問わず、参加してみることをオススメします。1人では気付くことのできない学びが必ずあります。オンラインでのインターン選びは、「3日以上で社員参加型」であるかどうかが1つの指標になるでしょう。

2つ目は直近の財務状況の確認です。選考を受ける企業は、今後コロナのような緊急事態が起きたときに生き残れる会社なのか。その企業の本業利益や預貯金、そしてコロナ以降の成長戦略を確認することをオススメします。

最後にお伝えしたいのは、コロナだからといって、本当にやりたいことを諦めないでほしいということです。例えば、大学受験では行きたい大学に落ちてしまった場合、浪人するなどして再挑戦する場合があります。そうした浪人がこれほど社会で受け入れられている中で、より将来に直結する就職活動における浪人はあまり根付いていない。

もちろん、様々な事情がある中で推奨するわけではありません。しかし、ANAなどが採用を中止する中で、夢を諦めていく就活生を見ていると、より周到に準備をして来年に望むという選択肢もあっていいと思うのです。

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