サブスクサービス利用で、アーティスト支援も

「自宅での“おこもり”生活をコスパよく快適にしてくれるものでいうと、動画や音楽が見放題、聴き放題になるサブスクリプションサービスが欠かせません。レンタルビデオ店やCDショップに行かなくても、オンラインで視聴できるので、生活は確実に豊かになります」

とくにサブスクの音楽サービスはサザンオールスターズや松任谷由実、大江千里など往年の大物アーティストが続々と楽曲を提供。しかも、山崎氏は、サブスクサービスは聴くだけでなく「印税がアーティストに支払われるため、アーティストへの支援にもなる」という側面を持つという。これまで契約していなかった人はお得なサービスだが、すでに複数契約している場合は、利用状況の見直しが必要になることも。

「サブスクサービスがなぜ月々の支払いを安く抑えられているかというと、利用せずにダラダラ料金だけを払い続けてくれる人がいるためです。また類似の複数のサービスに課金し続けている人も少なくない。使わないサブスクは単なる浪費なので、月数百円と軽く考えず解約すべきです」

一方、サブスクサービスでのマネー事情に詳しいライターの山野祐介氏のイチ押しは、飲食店の定額制パスを集めたポータルサービス「モンスターパス」だ。例えば、NPO法人淡路島活性化推進委員会の「2時間飲み放題パス」は月額1580円で、都内の和食やイタリアン7店舗が何度でも飲み放題(パス利用は1日1回まで)。トッピングが毎日1種類無料になるピザ屋や、ラーメン月4杯まで無料、餃子が毎日12個まで無料など、内容もバラエティに富んでいる。

さらに、モニターとしてサービスを利用するという選択肢もある。

「覆面調査・ミステリーショッパーのモニターポータルサイト『ファンくる』では、モニターとして外食をし、その後、アンケートを提出すれば謝礼としてあらかじめ決まったパーセンテージのキャッシュバックがあります。店によっては200%キャッシュバックというケースもあって、かなりお得。宅配ピザなど、自宅で楽しめるものもあるので、こまめに覗くといいですね」

サブスク店に週3回通って、年間で約10万円カット
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。中央大学法学部卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。著書に『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。
 

山野祐介(やまの・ゆうすけ)
マネー事情に詳しいライターとしてプレジデント誌でもおなじみのファイナンシャルプランナー。複数の雑誌でマネー連載を抱え、お得な情報の受発信を精力的にこなす。得意分野はクレジットカード、ポイント、ケータイなど。
 
(撮影=南方 篤)
関連記事
若者がひそかにあきれる「おじさん・おばさん」がやらかしがちなZoomの2大マナー違反
許されざる愚行! ハイボール片手にYouTubeざんまい…大手企業の在宅ワークの末路
オンライン面接で「絶対に採ってはいけない人材」を見抜ける質問2つ
人事関係者が口を揃えて証言「テレワーク時代にリストラ対象になる人」5つの新基準
オンライン飲み会で「やってはいけない」3つのNG行動