このような煽り運転に巻き込まれない方法としては、ルールやマナーを守らない周囲のクルマに寛容になりつつ、自分はそれらをしっかり守ることが、一つの打開策になる。

また、ドライブレコーダーの取り付けは、トラブルになった際の証拠になるだけでなく、搭載している旨を知らせるステッカーをクルマの後部に貼っておくことで、不要なトラブルを未然に防ぐこともできるため効果的だといえる。

煽り運転に巻き込まれないために注意すべきこと

橋本愛喜『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)

それでも悪質なドライバーに煽られたら、車外に出たり煽り返したりせず、とにかく道を譲り、やり過ごすことが重要だ。執拗に追いかけられる場合は、その足で警察署や交番に向かえば、大抵のドライバーは去っていく。

連日続いた報道や、ドライブレコーダーの普及によって、ひと昔前よりは減少したと感じられる危険運転だが、感情を持つ人間がハンドルを握る以上、その行為を道路から完全になくすことは難しいだろう。

特に大型連休などには、久しぶりに長距離や渋滞の中を運転するペーパードライバーが増えることで、イライラする、またはさせるドライバーも増えるだろうが、皆が帰るべき場所に帰れるよう、各人思いやりを持って安全運転に心掛けてほしい。

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