神奈川県藤沢市の「街まるごと」計画
国内でも「街まるごと」計画が進む地域がある。神奈川県藤沢市にあるパナソニックの工場跡地6万坪に環境配慮型の街をつくる構想だ。「FUJISAWAサスティナブル・スマートタウン構想」で、13年度の開業を予定している。
この街は人口2500~3000人、戸建てやマンション、商業施設、医療施設などを併設し、省エネ、創エネ、蓄エネ関連のさまざまな機器が、家やビルはもちろん、公園、道路などにもまるごと導入されるのだ。
パナソニックシステム・設備事業推進本部の野呂輝久本部長がいう。
「街まるごとといっても、当社のエナジーソリューションに関連する機器だけを揃えて、『はい、終わり』ではありません。防犯などのセキュリティサービスもあれば、自動車などを利用するモビリティサービスもあり、病院施設などのヘルスケアサービスもある。さまざまな領域に踏み込んで、『サービスが基軸となる街』をつくりたいと思っています。そこに住む以上、快適だけれども、エネルギーマネジメントを意識させず、窮屈さを感じさせないエコ環境を整えたい。湘南という場所柄を活かした、自然も、空気も、水も、光も使う、エネルギーの地産地消を実現する、そんな街がいいですね」