これは高い理想を掲げたアラフォー世代に多いのですが、相談所でたくさんの人と出会えたら、それだけ結婚に近づくと思っている人もいます。

お互い結婚相手を求めて相談所に来ているのですから、10人以上の人とお見合いして無理だったのなら、自分に原因があると考えるのが普通です。しかし、なかなか自分を客観的に見られる人は少ないように思います。

婚活をやめられなくなる負のループ

ほとんどの方が、「今いる相談所が悪い」と結論づけて、別の相談所に移っていく。

有薗隼人『[婚活ビジネス]急成長のカラクリ』(扶桑社新書)

確かに、相談所は理想の相手を探してくれますが、そこでゴールできるかは最終的には自分の魅力にかかっています。そこが理解できない人ほど、結婚できない要因を外部に求めてしまうのです。

そもそも、結婚相談所は慈善事業でもなんでもありません。入会費や年会費を合せたら、50万円を超えることはざらです。実際に、何社もの相談所をハシゴした方もいましたが、100万円以上のお金をドブに捨てたようなものです。

そうしているうちにも、毎年1歳、2歳と歳をとります。「初めのころに紹介された男性のほうがよかったな」と振り返った頃には、「ここで婚活をやめたら結婚できなくなるかも」と焦り、さらに婚活がやめられなくなります。

自分を追い込んでまでする婚活は、つらくなるだけです。「年収」というフィルターをいったん外してみると、また違った視点で男性を見られるかもしれません。

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