ポイントを1つか2つに絞るのがコツ

「ポイント初心者」がまず意識したいのは、いわゆる「4大共通ポイント」の中から貯めやすいものを1~2種に絞ることだ。4大共通ポイントとは、楽天スーパーポイント、Tポイント、Pontaポイント、dポイントで、どれも1ポイント1円相当の価値がある。

それぞれ、ECサイトや加盟店でポイントを貯めたり使えるので、自分がよく利用する店舗が採用しているポイントを選ぼう。その際は「貯めやすさより、貯めたポイントの使いやすさを意識することが大切」(菊地氏)だという。せっかくポイントを貯めても、有効期限内に使えず失効させてしまっては意味がないし、事業者の都合で利用条件が変わる可能性もあるので、こまめに使ったほうがいいということだ。

余裕があれば、それぞれのポイントが貯まりやすいクレカを使えばさらに効率的だ。最近急速に普及しているスマホ決済でも共通ポイントを貯めやすいものがあるので、こうしたサービスを利用するという手もある。

スマホ決済なら70%還元も!

お得な還元を受けられる新しい決済手段として注目したいのが、スマホ決済だ。クレカと電子マネーに続く新しいキャッシュレス決済で、LINE、PayPay、楽天などがサービスを展開している。各社はシェア獲得を目指して採算度外視の還元合戦を繰り広げているので、お得度は高い。通常の還元率は0.5~3%程度だが、店舗や期間限定で20%還元や半額、70%還元といった破格のキャンペーンも実施される。

▼見落とし注意! 意外な「還元スポット」

税金・公共料金

クレカよりコンビニがお得なことも

電気代や水道代などの光熱費や国民年金を口座振替にしているなら、クレカ払いに変更したい。ただし、口座振替限定の割引があるものが多いので、どちらがお得かは確認を。「東京都の水道代は口座振替で50円の割引があるので、水道代が月5000円を超えていれば還元率が1%のクレカ払いが得になります」(風呂内氏)

国民年金は2年前納にすると口座振替なら1万5760円、クレカなら1万4520円の割引を受けられる。1240円の差があるが、1%還元なら約3800円の還元を受けられるのでクレカ払いのほうがお得だ。

自動車税などの納税はクレカ払いが可能な地域もあるが、多くは決済手数料がかかる。東京都の場合、1万円の支払いで82円の手数料がかかるので、1%還元ならクレカがお得だが、金額によっては逆転することも。Yahoo!公金支払いに対応する場合もクレカ払いが可能になるが、こちらも決済手数料がかかることがあるので事前に確認したい。

一方、コンビニ払いなら手数料不要。セブン-イレブンでnanaco払いすれば、nanacoポイントはつかないが、nanacoチャージでポイントがつくクレカを利用すれば還元を受けられる。リクルートカードは1.2%のPontaポイント還元でnanacoチャージが可能(月3万円が上限)。