「水」は東京を支える重要な資源

しかし私たちが東京について考えるとき、その歴史から、そしてその文化から、やはり「川」の存在を語らないわけにはいきません。

牧野知弘『街間格差-オリンピック後に輝く街、くすむ街』(中公新書ラクレ)

河川の支流でも、南こうせつが歌い、流行歌にもなった神田川、桜の名所として名高い目黒川や石神井川、日本橋の下を流れる日本橋川など、特徴のある河川が街に彩を添えています。

今でこそ東京は、高速道路や鉄道が縦横無尽に走る街ですが、これからは都民や東京を訪れる観光客の足として、水を使った交通路の整備や利用があらためて視野に入ってくるものと思われます。東京五輪でも東京の水は大いに活躍することでしょう。

ふだんあまり意識することはないかもしれませんが、今も昔も「川」は東京と切っても切れない身近な存在なのであり、「水」は東京を支える重要な資源の一つなのです。

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